こうじとは
日本で発酵食品をつくるときの代表的な菌はアスペルギルス・オリゼー(またはA・オリゼー)という学名を持つコウジキンですが、この菌は事実上、日本特産なのだそうです。
こうじには「麹」と「糀」の二種類の漢字が充てられていますが、「糀」は米こうじにのみ充てる国字で、それのみで米こうじの意味を成します。米以外のこうじには「麹」の漢字を使います(麦麹、豆麹等)。この米や麦、豆等に麹菌をまとわせたものを麴と呼びます。
時に、「米糀自体を自分で作れないか?」と思い挑戦してみました。 以下、麹菌培養の奮闘記を記していきます。
<友麹~準備> <種から1>
こうじには「麹」と「糀」の二種類の漢字が充てられていますが、「糀」は米こうじにのみ充てる国字で、それのみで米こうじの意味を成します。米以外のこうじには「麹」の漢字を使います(麦麹、豆麹等)。この米や麦、豆等に麹菌をまとわせたものを麴と呼びます。
時に、「米糀自体を自分で作れないか?」と思い挑戦してみました。 以下、麹菌培養の奮闘記を記していきます。
(2023.4.11)
<友麹~準備> <種から1>
現状で考え付く限りの必要最低限かつ最小限の出費で道具をそろえた(つもり)ので、ここから本腰を据えて麹作りに取り組みます。 なお、通常は蒸したお米に種付けをして仕込むのですが、炊いたお米で麹造りしている記事を見つけたので、うまくやれば炊飯でも可能のようです。 現状では米を蒸すためにはさらに道具を購入しなければならないこともあり、まずはケチって炊く方法から行ってみます。
平均温度を35℃にする想定でサーモスタットのON値を33℃、OFF値を37℃に設定しました。 このあと15時間ほど放置します。
ネットで調べた一般的な仕込みの方法は、種麴をまぶしたお米をなるべく塊にして除菌したさらし等でくるみ、さらにタオルで包んだあとにサランラップを巻いたりジップロックなど封のできるビニール袋に入るなど保温と保水に対処し、湯たんぽと一緒に発泡ケースにin、電気毛布でくるむ、コタツへGO、その後麹菌に空気を供給させるために一回目の手入れをするまで15~20時間放置というやり方が多く見られました。
とにかく麹菌の発芽のために35℃~40℃の温度を保つ必要があるそうで、冬場は適温を維持させないといけない上に40℃以上になると麹菌が死ぬので温度管理に注意が必要とのことでした。 (夏場は温度に関しては放置で大丈夫とも。)
仕込んでから麹が出来上がるまでの間に三回手入れをするそうです。手入れとは菌が空気を取り込めるようにするためと全体に満遍なく行き渡らせるためにしっかり撹拌することです。一回目と二回目の手入れの時は撹拌後に元の状態に戻しますが、三回目の手入れの時には撹拌後にお米を広げます。
なお、この時点ではまだピンと来ていなかったのですが、一回目の手入れは具体的な時間の指定があったのですが、二回目、三回目の手入れ時間は指定している記述が少なかったのです。約48時間で三回の手入れだから大体12時間置きに手入れをすればいいんだなと、この時はその程度の感覚でいました。(あとで後悔します。)
表面には薄っすら菌糸が見えていますが、結露がすごくてタッパーの底に水がたまってしまい、下の方のお米がふやけてしまっています。
全体的にお米がべっちゃりしてしまい、菌糸も見当たらなくなってしまいました。
余計な水分を少しでも飛ばしたいと思い、ここから先はタッパーのふたを外しました。
タッパーのふたを外したのが良かったようで、お米は相変わらずべっちゃりしていますが所どころに菌糸が復活してます。時間的にはアレですが、もう少し仕込みを粘ってみることにします。
更に6時間仕込みましたが菌糸はたいして増えず、腐敗臭が漂ってきました。
ネットで「出来上がりがべっちょりとしてしまいましたが大丈夫でしょうか?」との質問があり、「べっちょりしてても麹として機能するはずです。」と回答があったのでそれを信じて甘酒を作ってみましたが、正直、飲めたもんじゃありませんでした。
勿体ないですが、残念ながら全て廃棄処分と相成りました。
さて、どうなることやら。